引きこもりや不登校の症状と原因、背景の発達障害の治療について
発達障害専門外来
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引きこもりや不登校の症状と原因、背景の発達障害の治療について

当院の外来では引きこもりや不登校の治療を行っています。まずは外来受診をお勧めいたします。

この記事では、引きこもりや不登校の特徴について解説し、その治療法をご紹介しています。

引きこもりの定義

厚生労働省による引きこもりの定義は以下です。

様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態

引用元:厚生労働省『ひきこもり関連施策

また、上記の定義には「他者と関わらない形での外出をしている場合も含む」という但し書きがあります。

多少自分の部屋や家から外出をしていても、6ヶ月以上にわたって「社会的参加」をしていなければ、引きこもりとして扱われます。

引きこもりの特徴

社会的引きこもりの主な特徴は、以下の3点です。

  • 20代後半までに問題化
  • 6ヶ月以上自宅に引きこもって社会参加をしない
  • ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくい

男性の割合が8割と圧倒的に多いですが、一定の性格傾向や家庭環境との結びつきは弱く、どのような家庭においても、どのような子供であっても、引きこもりは起こりえます。

また、引きこもりは不登校ではじまるケースが多いです。こうした方が立ち直るチャンスを逸したまま学籍を失って成人した場合、「不登校」から「社会的引きこもり」に変わります。

現代は不登校が約14万人、パラサイト・シングルが約1000万人(親と同居している独身の成人)となっており、社会的引きこもりの事例も増加しています。

引きこもりの原因は様々ですが、単なる引きこもりではなく、背景に発達障害のある引きこもりの場合はその特性の改善が必要になってきます。

社会的引きこもりの原因

社会的ひきこもりの原因は人それぞれであり、特定できない場合も多いですが、内閣府の調査では以下のような結果が出ています。

引きこもりのきっかけグラフ

出典:内閣府(2010)「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」より筆者作成

仕事への不安や何らかの病気、就活や受験など進路選択の失敗、不登校など、様々な原因が挙げられています。これらのきっかけから引きこもりを発症し、場合によっては10年以上の引きこもりになってしまうこともあります。

社会的ひきこもりの症状

精神疾患の症状も含め、社会的ひきこもりは以下のような随伴症状が出ます。

対人恐怖

全体の8割の方に見られる症状です。家族や親密な相手には緊張しませんが、近所の住民や同級生など、かつての生活を知っているくらいの顔見知りの相手に会うことを非常に恐れます。

緊張や不安のみでなく、例えば自分の臭いが他者に不快な思いをさせているのではないかといったケースや、周囲の視線が気になってしまって外を歩けない視線恐怖、自分の顔が醜いために周囲が自分を避けていると思い込む醜形恐怖などがあります。

強迫症状

強迫性障害の症状が出ることがあります。代表的な症状は「洗浄強迫」です。これは不潔恐怖を伴い、細菌やウイルスが付着することを異常に恐れ、家族が触ったドアノブやリモコンなどに触れる事ができません。これは外出への恐怖にもつながっており、他人が触れる可能性のあるものに触れる事ができず、もし触れてしまった場合は長時間の手洗いを繰り返すなどの過剰な反応をしてしまいます。

その他にも家を出る前にすべての施錠をしたかどうか気になってしまい、何度も確認を繰り返してしまったり、外出前の儀式(ルーティン)を順番通りに行えないと何度もやり直すなどの症状があります。

家庭内暴力

家庭内暴力は全体の約半数に見られる事例で、深刻化すると親殺しや子殺しといった事件につながることもあるため、早期に適切な対応が必要になるものです。

不眠

単なる生活リズムの乱れのこともありますが、心理的な原因で不眠症状が出ていることもあります。心理的な要因としては、ストレスや不安障害、発達障害なども関係しています。

抑うつ気分・自殺念慮

抑うつ、自殺念慮も症状としてはありますが、「何をやってもダメ、どうしようもない」という感じではなく、やり直したいという気持ちが強いことが多いです。

そのため、実際に自殺に至るケースは限りなく少ないとされています。

摂食障害

気分の落ち込みやストレスから引きこもりがちになり、食べることによってストレスを紛らわせ、罪悪感から嘔吐する(過食嘔吐)などの症状があります。また、醜形恐怖にも似た症状で自分の体形を周囲に見られたくないという思いから引きこもりになることもあります。

不登校の定義

文部科学省における不登校の定義は以下のようになっています。

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの

引用元:文部科学省『不登校の現状に関する認識』

不登校の原因

小中学生の不登校の状況についての表

画像引用:文部科学省 平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

文部科学省が行った不登校の原因調査では、学校生活での問題もさることながら、家庭に係る状況で不登校になっているケースが多いと報告されています。また、不登校に至る学校生活の問題点は、発達障害やその他の精神疾患が背景にあることも多く、しっかりと原因を見極めた上で特性の改善や治療に取り組んでいくことが重要です。

不登校のきっかけ

対人関係のトラブル、いじめ

子どもの表情が急に暗くなったり、あまり笑わなくなった場合など、早期の対応が必要です。

学業不振や学習意欲の低下

注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの特性で、勉強に集中出来ないという事が起りえます。学業不振は学習意欲の低下を招き、不登校の背景的要因となります。

合わない環境

ときには、学校の雰囲気や教育方針が本人と合わないということも起こりえます。そういった場合は転校も選択肢の一つです。

また、不登校の児童に対してはホームスクーリングも柔軟に対応するように通達がされています。(参考:教育機会確保法

家庭の問題

虐待やネグレクトがあり、家庭環境が学校に行ける状態でない場合もあります。この場合は家庭だけで問題を解決することは困難ですので、児童相談所などの行政機関と連携して対応する必要があります。

不登校の原因となる主な精神疾患

不登校の原因となる精神疾患は多くありますが、その中でも特に多い症状を紹介します。

発達障害

発達障害は不登校になる最も多い原因の一つです。

発達障害というと幅広いですが、例えばADHD(注意欠陥多動性障害)、広汎性発達障害、学習障害などがあります。

これらの障害が原因で、例えば友達とトラブルになりやすかったり、周囲とのコミュニケーションがうまくできずに孤立してしまったり、学習面で遅れが出てしまい周囲からからかわれるのが嫌になったりして不登校になってしまうのです。

不安障害

不安障害にも色々な症状がありますが、以下のような症状によって不登校になることがあります。

  • 全般性不安障害
  • パニック障害
  • 分離不安障害(親と離れることに強い不安を感じる)
  • 社交不安障害(集団の中に入ることに恐怖を感じる)
  • 強迫性障害(強迫行為、強迫観念にとらわれる)
  • 身体醜形障害(自分の体、顔が醜いと思い込む)

社会活動に対する不安や、失敗や挫折への極度な不安、パニック発作など、人前に出ることへの不安が強くなり、外出を控え、不登校になることがあります。

適応障害

転校やクラス替えなどの環境の変化に適応出来ず、学校に行けなくなることがあります。また、いじめなどの出来事から不安や抑うつ気分が出現し、それが展開して気分障害や不安障害になって引きこもりが本格化してしまうこともあります。

気分障害

気分障害によるうつ状態で無気力になり、不登校になります。うつ状態が改善したからといってすぐに引きこもりから抜け出すことができるわけではないため注意が必要です。

パーソナリティ障害

回避性、自己愛性、境界性などのパーソナリティ障害が確立している場合、社会に適応することが困難で不登校になるケースがあります。

コミュニケーション障害

場面緘黙、吃音症など、対人コミュニケーションに困難を抱えている場合、その場面を回避しようとして不登校になるケースがあります。

家では普通に話せることもあるため、親御さんが原因に気づけずに学校へ行くことを強制してしまっていることもあるため、注意が必要です。

統合失調症

幻覚や妄想に基づく強い不安や恐怖から外出を控えたり、妄想に根ざした警戒心から家庭に閉じこもったりすることがあります。

また、統合失調症に基づく言動の影響で、周囲との人間関係が悪化し、周囲から距離を置かれるようになることもあるでしょう。

また、特殊なケースでは家族の中に統合失調症の人がいて、その人の妄想に基づく外出禁止令が出ている場合もあります。どういったケースで引きこもりに至っているのかをしっかりと把握することが重要です。

引きこもり・不登校の改善・治療

引きこもりや不登校が何らかの精神疾患を背景として発生している場合、その治療をすることによって心身の状態を改善し、社会生活に復帰することができる場合があります。

当院では発達障害をはじめとする精神疾患に対して、QEEG検査で脳の状態を客観的に把握し、TMS治療(磁気刺激治療)を行っています。

QEEG検査、TMS治療についての詳細は以下の記事を参照してください。

また、検査や治療についてのご予約、ご相談はお問い合わせからお願いいたします。


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医師の主観ではなく、客観的なデータで診断
脳の状態を診断するQEEG検査(定量的脳波検査)




15歳男性 ADHD、アスペルガー症候群合併

21歳男性 アスペルガー症候群、不安障害合併

22歳女性 アスペルガー症候群、うつ合併

8歳女性 学習障害、ADHD合併

技術の進歩により、治療前と治療後のQEEGの変化を客観的に評価することも可能になりました。
QEEG検査で脳の状態を可視化し、結果に応じて、薬を使わない治療など個人に合った治療を提案します。


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