※現在、東京院・新宿本院・名古屋院ではソーシャル・スキル・トレーニング(SST)外来は新規外来受付を中止しております。何卒ご了承下さい。

ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)外来とは

当院では、お子さまから成人までを対象にソーシャル・スキル・トレーニングを実施しています。最新のVR(拡張現実)を活用し、よりリアルな環境でのトレーニングを何度でも再現することができます。

ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)とは

ソーシャル・スキルとは、社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルのことで、そのスキルを習得する練習のことを「ソーシャル・スキル・トレーニング」と呼びます。

英語では「Social Skill Training」というため、その英語の頭文字をとって「SST」と呼ばれることも多くあります。

つまり、ソーシャルスキルとは、社会(ソーシャル)の中で暮らしていくためのスキルのことを言います。

ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)では、例えば以下のようなことを取り扱います。

  • 自己紹介
  • 友達同士のうわさ話
  • 何かをしてもらったときのお礼
  • LINEの既読スルー
  • 受験・就職の面接
  • 電話対応
  • 就労体験

こういった体験のほか、毎日歯を磨くなどの日常的な動作まで対応しています。

ソーシャル・スキルは後天的な能力

ソーシャル・スキルは、先天的に獲得される能力ではありません。人は生まれてから多くの人々と関わりながら知識を身につけ成長していきます。

一般的なお子様は、トレーニングをしなくてもソーシャル・スキルを身につけられることが大半です。

親や周りの人の行動を見聞きしたり、「挨拶しなさい」「そんなことを言ってはいけません」などのように、言葉で習ったりして、自然に社会生活に必要な行動を習得し、小さな成功体験を積み重ねることで自己肯定感も育っていきます。

発達障害の場合はトレーニングが必要なケースもある

発達面にアンバランスさのあるお子さまは、ソーシャル・スキルの習得に何らかの困難を抱えており、単に学校や家庭等で社会生活を過ごすだけでは適切な対人関係を築くことが難しいことが多いです。

その習得の困難さは、その子どもの持つ特性によって様々です。その為、このような対人関係につまづきを示す子ども達が、それぞれの発達段階において獲得すべきスキルを習得する為には、ソーシャル・スキル・トレーニングが必要となるのです。

大人の発達障害の生きづらさの解消にもトレーニングは重要

ソーシャル・スキル・トレーニングは子供だけが対象ではありません。発達にアンバランスのある成人の方の場合、職場でのコミュニケーションの行き違い、報連相等の伝達ミス、業務上のケアレスミス等の問題等で日常生活において生きづらさを感じている方がたくさんいらっしゃいます。そういった方々に対してもソーシャル・スキル・トレーニングを通して自分らしく生きていくスキルを獲得していただくことにより、幸福度の高い充実した人生を送ることができるようになります。

ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)の定義

ソーシャル・スキルの方法等は各研究者や団体等によって様々ですが、以下に日本で主要な団体である一般社団法人SST普及協会では、SSTを以下のように定義しています。

“Social Skills Training”の略で、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などと呼ばれています。小児の分野では「社会的スキル訓練」、教育の分野では「スキル教育」とも呼ばれます。

SSTは認知行動療法の1つに位置づけられる新しい支援方法で、対人関係を中心とする社会生活技能のほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病の自己管理技能に関わる日常生活技能を高める方法が開発されています。近年わが国でもその効果が認められ、1994年4月「入院生活技能訓練療法」として診療報酬に組みこまれました。

現在では、医療機関や各種の社会復帰施設、作業所、矯正施設、学校、職場などさまざまな施設や場面で実践されています。家庭や職場訪問など地域生活の現場での支援も行われています。精神障害をもつ人たちをはじめ社会生活の上で様々な困難を抱えるたくさんの人たちの自己対処能力を高め(エンパワメント)、自立を支援するために、この方法が広く活用されることが期待されています。

引用:一般社団法人 SST普及協会 「SSTとは」

ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)は何に役立つのか

SSTは社会生活でのささいな困りごとの解決に役立ちます。

SSTは子供から大人までが対象となり、特に対人コミュニケーションに関わるようなテーマのトレーニングに有効です。以下に子どもの例と大人の例を挙げます。

子どものコミュニケーションの例

  • 友達を遊びに誘う
  • 友達のお願い事を断る
  • うわさ話の意図を読み取る
  • お礼を言う
  • ルールを守らない人に注意する

大人のコミュニケーションの例

  • 残業を上手に断りたい
  • 飲み会を途中で抜けて帰りたい
  • 迷惑にならないように質問したい
  • 会議で反対意見を伝えたい
  • わからないことを相談できるようにしたい
  • 電話の応対をスムーズにできるようにしたい

上記のように、正解があるわけではないけど適切な対処法があるようなテーマに有効です。

一人ひとりがどう対処したらいいかを自分で考え、実践することで、実際にそういった場面に遭遇したときに適切に対処できるようにすることがトレーニングの目的です。

VRによるソーシャル・スキル・トレーニング(SST)を利用された方の声

保護者(お子さま:15歳男児)

対人関係が困難で、実際に人と話しをしたりすると、失敗することを恐れてしまいますが、VRでは失敗を恐れずにチャレンジできていたように思います。また、同じシュチュエーションでも繰り返し訓練でき、失敗してもやり直しできるところも魅力的に感じました。週1回くらい利用することでかなりスキルアップに繋がると感じました。

保護者(お子さま:13歳男児)

これまでSSTの体験イベントは拒んでいましたが、ゲーム感覚で参加できるとあってVR体験では楽しんでいた様子でした。VRの場合、言葉が詰まったりしても、何度でもやり直せるという部分がいいなと感じました。遊び感覚で訓練ができるのは魅力的です。

体験者(20代男性)

没入感がとにかくすごくて、実際に自分が画面の中にいるような感覚を覚えました。面接ではいつも緊張してしまうので、もしこの機械が家にあれば、いつでも訓練することができると思います。50〜100回くらい練習すれば、緊張もなくなるかもしれません。

体験者(20代男性)

VRで面接体験をしましたが、実際は恥ずかしくなって言いたいことが言えなくなるときもありましたが、気にすることなく訓練を受けられました。また、面接の練習相手はいつも一人なので、複数の人と面接体験ができるのは貴重。VRを通して、職業体験もしてみたいと思いました。

当院のソーシャル・スキル・トレーニング外来の流れ

当院では、ソーシャル・スキル・トレーニングを実施しています。初診時、再診時の流れについてご説明いたします。

  • 初診の場合
  • 再診の場合
  • 1予約

    当院は初診時も予約制ですので、予約フォームからご予約院やご希望の日時を選択して送信してください。予約が確定しましたら、メールでご連絡を差し上げます。
    ※すべての日時のご希望に添えない場合はお電話を差し上げます。

  • 2来院・問診票記入

    当日ご来院いただきましたら、ご予約名と本人確認のために身分証のご提出をお願い致します。その後、問診票をご記入いただきます。

  • 3問診

    ご記入いただいた問診票の内容をもとに、医師が改めて症状についてご質問いたします。お困りごとや、症状を疑ったエピソードについてお聞かせください。

  • 4ソーシャル・スキル・
    トレーニング

    お困りごとに合わせたシチュエーションのトレーニングをします。
    医師や精神保健福祉士が一人ひとりに最適なトレーニングを提案し、そのフィードバックも行います。

  • 5今後の流れ説明

    何度でも同じシチュエーションを体験することができますので、上手くいかなかったシチュエーションは次回も繰り返し行ったり、自信を持って対応できると感じたら新しいシチュエーションを体験したりと、一人ひとりに合わせて柔軟にトレーニング内容を調整します。
    また、薬物療法やTMS治療を並行する場合はその説明を行います。

  • 6終了
    (薬物療法の場合は処方箋)

    治療の流れの説明が終わったら、お会計と再診の予約をして終了となります。
    薬物療法を行う場合は処方箋をお渡しいたしますので、薬局にてお薬を受け取ってください。
    人によって多少前後しますが、ご予約いただいたお時間からおおむね1時間程度でお帰りいただけます。

  • 1予約

    当院では再診の場合も予約が必要です。初診時にご予約いただいた方はその日時にお越しいただき、それ以外の方は予約フォームからご希望の日時をご連絡ください。予約が確定しましたら、メールでご連絡を差し上げます。
    ※すべての日時のご希望に添えない場合はお電話を差し上げます。

  • 2来院

    ご来院いただきましたら受付を済ませてお待ちください。

  • 3ソーシャル・スキル・
    トレーニング

    前回のトレーニングからの体調の変化や、お薬の状況(副作用が出ていないか)などをお聞きします。新たに困りごとがある場合もお聞かせください。
    状況を伺いながら、前回のシチュエーションを繰り返し行うのか、新しいシチュエーションをトレーニングするのかを決定し、実践します。

  • 4終了

    トレーニングが終わったら会計をして、次回の予約を取って終了です。
    ご来院いただいてから、おおむね40分~1時間程度でお帰りいただけます。

受診の際にお願いしたいこと

  • ・受診の際には、健康保険証などの身分証明書をご提出いただきますと受付がスムーズですのでご持参ください。
  • ・精神科に関するお薬を服用している方は、お薬手帳や現在服用されている薬のメモ等をお持ちください。お薬の重複、治療として適切か、副作用のあるお薬はないかといった確認を行います。
  • ・18歳未満の患者さまが親権者のご同席なく診療を受ける場合、親権者様の承諾を頂いております。親権者様のご同席が難しい場合は、同意書にご署名の上、ご持参いただきますようお願い申し上げます。

当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院のソーシャル・スキル・トレーニング(SST)外来の特徴

当院の特徴は以下です。

  • VRを使った次世代のSSTを提供
  • 発達障害に効果のある繰り返し学習
  • VR以外にもご希望に合わせてロールプレイ形式でトレーニング可能
  • 小学校低学年~成人まで対応
  • QEEG検査による客観的な診断
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能
  • 英語・中国語にも対応可能

VRを使った次世代のSSTを提供

当院のソーシャル・スキル・トレーニング外来では、株式会社ジョリー・グッドの『emou』というVRトレーニングサービスを導入しています。

emouのVRによって、例えば、学校(小学校)、職場、就職面接の特定の場面での集団生活をリアルに体験していただくことで、社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを何度でも訓練することができる次世代のソーシャル・スキル・トレーニングプログラムを提供いたします。

VRを使用することで、リアルな場面を何度でもトレーニングに活用可能です。

相手の目線や表情、言動を通して体験型トレーニングを行うことができます。

従来のワークシートやロールプレイ方式では再現できなかったリアリティをVR体験を通して学習可能です。

また、当院には医師や精神保健福祉士も在籍しており、一人ひとりの特性にあった提案が可能です。

VR体験と並行して対人関係スキルトレーニングやブレインストーミングも行うことで、より社会に適応しやすくなります。

発達障害に効果のある繰り返し学習

発達障害(学習障害、ADHD、自閉症スペクトラム障害)や知的障害、協調運動障害がある場合は、ソーシャルスキルをすぐには身に着けられないケースが多いです。

VRを使って何度も同じ場面をトレーニングすることで、一人ひとりのペースに合わせて発達障害の方々に新たな視点を持たせることが出来ます。

実際、大人の発達障害や精神疾患に対してSSTは治療として採用されることもあります。

VR以外にもご希望に合わせてロールプレイ形式でトレーニング可能

VR以外にも皆様のご希望に合わせてロールプレイ方式で希望の場面を想定し、個別にトレーニングを行っています。

どのようなことでお困りなのか、また希望をお聞かせいただき、どのようなサポートができるのかについてご一緒に考えていきます。

患者さまそれぞれの目的に合わせ、その方に適したソーシャル・スキル・トレーニングの方法を用いて日常生活で自分らしい生き方ができるようにサポートいたします。

小学校低学年~成人まで対応

当院のSSTは小学校低学年~成人まで幅広く対応しています。VRを用いて日常的な動作の練習から、面接など成人が困難を感じやすい状況の練習まで様々なメニューがあります。患者さまのお困りごとに合わせ、最適なトレーニングを実施いたします。

QEEG検査による客観的な診断

社会生活でどのようなことに困難を感じやすいかは、発達障害の特性を正確に調べることである程度把握することができます。
当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。

従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。
QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。

ソーシャル・スキル・トレーニングを受ける前にQEEG検査を受けることで、発達障害の特性がどの程度なのかを正確に把握でき、トレーニングの方向性を決めることにも役立ちます。初診時にはQEEG検査を受けていただくことをおすすめします。
QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

英語・中国語にも対応可能

当院では英語・中国語専門の通訳スタッフが在籍しております。
日本語があまり得意でない方でもお気軽にお問い合わせください。

お気軽にご相談ください

ソーシャル・スキル・トレーニングは、子どもから大人まで幅広く対象となっています。

医師や精神保健福祉士、心理士が一人ひとりの困りごとに寄り添い、ご一緒に改善していく方法を考えます。ご相談のみの受診も可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • WEB予約はこちら

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