HSS型HSPとは?好奇心が強いけど傷つきやすい人の特徴と対処法【専門医が解説】
発達障害専門外来
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HSS型HSPとは?好奇心が強いけど傷つきやすい人の特徴と対処法【専門医が解説】

アメリカのアーロン博士が提唱したHSPという人々は、感受性が強く非常に敏感であることが知られています。近年ではHSPという存在が一般的にも認知されてきていますが、実はHSPの中には外交的なタイプも存在します

本記事では、外交的で刺激を求めずにはいられないのに、とても傷つきやすいHSS型HSPについて紹介し、該当する方が少しでも快適に過ごせるようにするポイントをご紹介します。

HSS型HSPとは

HSSとは、High Sensation Seekingの頭文字をとった略称で、日本語では「刺激探求型」とされています。好奇心が旺盛で、外交的な人物がそれにあたります。新しいお店ができたらすぐに行ってみたり、あまり計画をせずにフラっと一人旅をしてみたり、周囲からもアクティブな印象を持たれることが多い人々です。

皆さんの周りにも、「よくそんな体力あるね~」と思うほど出かけたり遊んだりしている友達がいるのではないでしょうか?

HSS型HSPは刺激を求める外交的な性格だが、傷つきやすい

HSSの特徴は理解できたと思いますが、近年の研究で、実はHSP気質の人の中にもHSSがいるということが分かってきたのです。

HSPの詳しい特徴は「HSPとはどんな人?敏感すぎて疲れるHSPの特徴と対処法【専門医が解説】」を参照していただきたいのですが、感受性が強く、外部からの刺激に対して非常に敏感な人々を指します。他人の言動がいつまでも頭から離れなかったり、人混みが苦手だったり、個人差はあれど内向的で静かな環境を好みます。

HSS型HSPとは、「外部からの刺激に対して非常に敏感だけど、刺激を求めずにはいられない」といった矛盾を抱えた存在なのです。

HSPの約3割がHSS型

HSPを提唱したアーロン博士の研究によれば、HSP気質を持つ人の約30%がHSS型HSPに該当すると言われています。HSPは人口の約20%程度と言われているため、HSS型HSPは人口の約6%になります。AB型や左利きの人口が約10%であることを考えると、かなり少数派であるといえるでしょう。

HSPの臨床医として知られている十勝むつみクリニック院長・長沼睦雄先生の著書『敏感すぎる心がスーッとラクになる本(扶桑社)』において、HSSとHSPに関する分類が載っていたので紹介します。

HSSとHSPの分類図
(※長沼睦雄氏の著書『敏感すぎる心がスーッとラクになる本(扶桑社)』を参考に筆者作成)

HSPかどうかに関係なくHSSという気質も存在し、それらの軸によって4つのタイプに分類ができるということです。皆さんはどのタイプに当てはまるでしょうか?

HSPでない方は、こうした気質を持つ人が世の中にはいるということを理解しておくようにしましょう。

HSS型HSPの特徴

外交的で刺激を求めるが、傷つきやすいというHSS型HSPの人々は、具体的にどのような特徴を持っているのでしょうか。以下にいくつか例を挙げるので、確認してみましょう。

  • 刺激を求めて出かけるが、外に出ると人混みや騒音が気になってぐったり疲れる
  • やってみないとわからないと思っているけど、結局考えすぎてチャレンジできない
  • やる気満々で物事に飛びつくが、すぐに飽きてしまう
  • 周囲からは明るく元気だと思われているが、実際は違う
  • 周囲からは落ち着いているように見えるが、実際はテンパっている
  • 初対面で打ち解けるのは得意だが、次第に距離ができる
  • 自虐で笑いを取ろうとするけど、いじられると傷つく
  • 大胆な行動をとるのに、小さなミスをずっと気にする
  • 好奇心旺盛だが、常に警戒している
  • 自己肯定感が低いが、自信は持っている

周囲から見ればとても社交的で、頼りになる存在のように感じられますが、当の本人は周囲のイメージとは違い、家に帰ればぐったりと疲れてしまったり、矛盾する気持ちに苦しんでいるのです。

HSS型HSPは、自分が安心して過ごせる環境ではないものの、置かれた環境に適応しようと頑張った結果として上記のような特徴が見られるようになるともいわれています。無理をした結果、HSP気質の自分と矛盾が生じるようになってきてしまったのかもしれません。

HSS型HSPの悩み

上記のような特徴があるHSS型HSPの人は、以下のような悩みを持っていることが多いです。

  • やる気のある時とない時の差が激しい
  • 自己否定しすぎて嫌になる
  • やる気はあるけど、何もできていない
  • 行動したいのに、その勇気が出ない
  • いつも緊張していて、気が休まらない
  • 人の意見に流されやすい
  • 切り替えができない

刺激を求める気持ちと、刺激を敏感に感じすぎる気質が常にぶつかりあい、やりたいと思っているのに行動に移せない、勇気が出ないと悩む傾向にあります。また、いつまで経っても行動に移せず、自分は何もできない人間だと自己肯定感が低くなったり、自己嫌悪に陥ることもあります。

もしあなたが上記のような悩みを持っているなら、精神科や心療内科を受診して相談してみるのもよいでしょう。相談することで気持ちが落ち着いたり、自分を受け入れられるようになることもあります。

HSS型HSPが気楽に生きるための2つのポイント

HSS型HSPの人が常日頃感じている生きづらさを軽減するためには、本来の自分が何を感じているのか、どんなことを考えているのかを理解することが重要です。

自分の気持ちを書き出す

自分が何を感じ、何を考えているのか理解するために、日記や紙に自分の思っていることを書き出してみましょう。日記でなく、スマホのメモ帳でも構いません。とにかく自分が思っていることを吐き出して、それを客観的な視点から眺めてみるのです。アーロン博士も日記などに自分の考えていることを書き出すことは推奨しています。

そうして自分のことを理解したら、自分を否定せずに認めましょう。感じている生きづらさが自分の感じ方のせいではないことを認めてあげるのです。人よりも敏感な自分が、周囲に溶け込もうと頑張りすぎているから苦しいのだと自分自身で認めることができれば、日ごろ感じている不安も少しずつ解消していくでしょう。

自分の最低ラインを知っておく

また、やる気のある日とない日の差が激しいと感じる人は、自分の最低限のラインを設定し、それがクリアできていれば十分であると自分を肯定することも気持ちを楽にするでしょう。

布団から出て、ご飯を食べた。それだけでも十分だと自分を許してあげることができれば、より穏やかに過ごすことができます。

まとめ

HSS型HSPは刺激を求める自分と刺激に敏感で疲れやすい自分の矛盾に悩んでいます。周囲から見ればアクティブで社交的に見えるため、なかなか周囲からの理解も得られないですが、まずは自分で自分を認めてあげるところから始めてみるのがよいです。

HSS型HSPでない人は、そういった悩みや苦しみを抱えている人がいることを理解し、いざというときに寄り添ってあげられる存在になれるとよいでしょう。



医師の主観ではなく、客観的なデータで診断
脳の状態を診断するQEEG検査(定量的脳波検査)

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