アスペルガー症候群の夫と意思疎通ができずに妻が陥るカサンドラ症候群とは?【医師が分かりやすく解説】

カサンドラ症候群とは?

夫や妻がアスペルガー症候群のため適切な意思疎通を築くことができず、精神的・肉体的な症状を表すものとされています。
※正式な病名ではなく対人関係よる障害=状態として捉えられます。

カサンドラ症候群の原因、きっかけ

アスペルガー症候群である配偶者とのコミュニケーションがうまくいかない、周囲にも理解してもらえないことで心身に負担がかかります。
例えば夫がアスペルガー症候群の場合、妻は恋人であり母親という認識ができず子どもの誕生で夫婦に亀裂が生じることがあります。
アスペルガーの男性は社会的な評価を得られるようなことがなければ、子育てをすることが難しいとされています。

カサンドラ症候群症状診断

カサンドラ症候群はアスペルガー症候群を受けての二次障害であるため診断基準は慎重に行わなければなりません。
  • ①夫婦のどちらかが心の知能指数が低い、もしくは失感情症
  • ②コミュニケーションがうまくいかない
  • ③精神的・肉体的にダメージをうけている
  • この項目の一つ以上に該当する場合、カサンドラ症候群である可能性が高いです。
    基準
  • ①自尊心の低下
  • ②喪失感
  • ③罪悪感
  • ④体重変化
  • ⑤恐怖感
  • ⑥うつっぽさ
  • 相手とのコミュニケーションが上手くいかず、常に疲労感を感じやすくなります。
    ⇒まずは相手がアスペルガー症候群であることを理解しなければなりません。
    中にはアスペルガー症候群そのものを知らずにに生活を続けている人もいます。

    カサンドラ症候群の問題点や離婚

    支援が難しい

    家庭生活において支障が出ていたとしても、社会生活において問題がなければ支援をもとめてもうけられない場合もあります。

    自己否定

    相手のことが理解できず、コミュニケーションがうまくとれなくなってくると、自分自身に嫌悪感を抱くようになります。

    離婚問題

    アスペルガー症候群の配偶者を持つ人で離婚を考えている人は多いはずです。ただ、気難しさや、コミュケーションの問題はアスペルガーの特徴であって本人に悪気があるわけではありません。そのため離婚に踏み切れない場合も多いです。

    他者から理解されにくい

    アスペルガーだったとしても、会社などでは問題ないことも多く他者から理解されにくいこともあります。
    夫婦間でコミュニケーションがとれないことは、通常の夫婦でもおこることなので理解してもらいにくいのです。

    カサンドラ症候群の対処法

    相手に症状を自覚してもらう

    相手に医療機関の診察を受けてもらい、自分の症状を自覚し、改善して貰うことが一番の解決策です。

    割り切る

    人の気持ちを読み取るのが難しいので、他の人と同じように求めたりせず割り切って考えることによって苦痛から開放されるでしょう。

    ルールをつくる

    干渉しすぎるとかえってストレスを感じさせてしまいます。ただ見捨てるわけではなく、夫婦での時間などメリハリのあるルールがあるとうまくいくでしょう。

    会話への配慮

    アスペルガーの人は人との会話が苦手なため横に座って会話する(対面しない)ことによって、集中して話を聞いてもらえます。

    自立する

    支え合わないといけないと考えてしまうと、精神的・身体的にもストレスを抱え込んでしまうので、別居や住環境の変更など物理的な接触回数を減らしてみることも、関係性を変えるきっかけになり、自立が促される事があります。
    共通の知人や医師など納得のいく第三者を入れての話し合いやカウンセリングをすることなども有効かもしれません。