心療内科・精神科では初診で何を話す?項目ごとにポイントを紹介
目次
はじめて心療内科や精神科にかかるとき、初診で何を話せばいいのか不安になる方が多いです。
主にストレスを抱えたことが原因で病気を発症するケースが多いため、ストレスの原因となった辛いことを他人に話すのが嫌だと感じる方もいるでしょう。
しかし、治療を始めなければ症状に悩まされたまま過ごすことになります。
初診のカウンセリングは適切な治療を進めるために必要なこととなるため、話すべきことをまとめておくとよいでしょう。
この記事では、心療内科や精神科にはじめてかかるときに話すべき内容を項目ごとに紹介します。
色々なことを考えすぎてしまって不安な方は、自分の状況を整理するためにもぜひ活用してみてください。
心療内科・精神科の初診で話す内容とポイント
心療内科や精神科では、カウンセリング専門のスタッフが常駐しているケースもありますが、医師が直接話を聞いてくれるケースが多いでしょう。
事前に話す内容をある程度整理しておくことで、初診のときに不安になりすぎることなく医師と会話ができます。
項目ごとにポイントをおさえて、カウンセリングをすすめていきましょう。
食欲について
気分が落ち込みすぎて食欲がなくなったなど、生命維持に欠かせない食事に関しての異常を把握しましょう。
特に以下のようなポイントはカウンセリングで医師に伝えることをおすすめします。
- 1ヶ月で体重が5%以上増減した
- 生理が止まった
- 食事が美味しくない
- 以前よりも小食になった
- 甘いものばかり食べてしまう など
体重が減ったときだけではなく、ストレスによる過食で増えたときも注意が必要となるため、自分の状態を医師に伝えるようにしましょう。
生活リズムについて
生活リズムが瞬間的に乱れることは誰にでも起こりえることですが、特に睡眠に関して満足できない状態が続くと、体調不良を悪化させる原因になります。
以下のような状態は医師に伝えるようにしましょう。
- 30分以上寝付けない
- 頻繁に目が覚める
- 日中眠気に襲われることがある など
心身の異常は2週間以上続いたら受診するのがおすすめですが、生活リズムについても同じように長期化する前に受診するようにしましょう。
身体の症状について
身体の症状は、自律神経、内分泌、免疫のバランスが崩れるとなんらかの異常として現れることがあります。
頭痛や腹痛などわかりやすい症状以外にも、以下のような状態が続く場合は注意が必要です。
- 疲れやすい
- 動悸・息切れがする
- めまい など
疲れやすさや動悸・息切れなどは症状が出ている最中は気づきにくいものですが、普段よりもこれらの症状が少しでも現れている場合は、カウンセリングでしっかり伝えるようにしましょう。
心の症状について
落ち込むことやいつものように元気が出ないことは、通常時でも起こるため『こんなこと話さなくてもいいかな』と思ってしまいがちです。
しかし、その状態が2週間以上続く場合は、なんらかの治療が有効であるケースもあるため、以下を参考に医師に伝えるようにしましょう。
- もともとインドアではなかったのに出かけるのが億劫になる
- 趣味やレジャーが楽しめない
- 人から言われたことを気にして落ち込む
- 人前で過度に緊張する
- 人混みが怖いと感じる
- 仕事や物事に集中できない
- 思考力が働かない など
普段から『人と関わることが嫌い』『外出したくない』と思う人もいますが、そうではなかったのに急に億劫になってしまったなど、普段とは違う思考が働く場合そのことも医師に伝えましょう。
服薬について
向精神薬などをすでに服用している方は、ここまで紹介してきた症状が薬のせいであるケースもあるため、医師に服薬について伝えるようにしましょう。
また、それ以外にもこれから治療をすすめていくうえでどのような薬を用いるかの判断にも必要となるため、持病がある方ですでに処方されている薬がある場合は申告が必要です。
他院への通院について
同じ症状で他院に通院していたことがある場合は、服薬していた薬を申告するのと同様に医師に伝えるようにしましょう。
現在の生活環境について
ここまで紹介してきたような自分に現れている症状や通院記録の他にも、現在自分がどのような状況なのかを説明することは、治療を進めるうえで重要なポイントです。
仕事、家族、周りとの人間関係など、踏み込んだ質問をされる可能性もあり、話すのが辛いと感じることもあるかもしれません。
辛いときは無理に話をする必要はありませんが、可能であれば初診でじっくり話を聞いてもらうとよいでしょう。
また、学生時代をどのように過ごしたか、どのような家庭環境だったかなど、現在の症状に直接関係ないことも聞かれる可能性もあります。
こちらも、話したくないことを無理に話す必要はありませんが、一見関係ないような話が治療の糸口になることもあるため、気負わず話せる範囲で会話してみるとよいでしょう。
どのような治療を希望するかについて
初診で病名がつくこともあれば、つかないこともあります。どちらにしても、現在の症状をどのように改善させるかは医師の提案だけではなく、本人の意思も尊重されるべきです。
症状は薬で改善させたとしても、長期的に薬物療法には不安を感じるなど、正直な気持ちを伝えましょう。
心療内科や精神科で治療できる主な病気
心療内科や精神科では、おもに以下のような病気の治療ができます。
うつ病
うつ病は、気分が酷く落ち込み憂うつになったり、やる気が出なくなったりといった心の症状以外にも、睡眠障害や身体のだるさなど、身体的な症状が現れる病気です。
うつ病の症状は、日常生活の中でも比較的感じやすいものであることから、自分自身が病気と気づかなかったり、周りも大したことないと軽視してしまうことがあります。
しかし、気分が沈んでしまう原因が思い当たらないケースや、心の症状や身体の症状が2週間以上続く場合は、受診を検討しましょう。
パニック障害
パニック障害は、突然強い苦痛・不安・恐怖などといったパニックになる発作が繰り返し起こるのが特徴で、胸の痛みやめまい・吐き気・息切れといった身体的な症状も伴います。
発作を繰り返すことで、外出するのが怖くなってしまったり、電車に乗ることが制限されたりと、日常生活に支障をきたすことがあります。
特に乗り物への乗車時に発症することが多いですが、歯科医院や美容室などの閉鎖的な空間で発症する方もいます。
自律神経失調症
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることが原因で、疲れやだるさ・便秘・下痢・ほてり・頭痛・動悸などの症状が出るのが特徴です。
自律神経が乱れていることは検査で確認できないため、特定するのが難しい病気ではありますが、規則正しい生活や適度な運動、ストレス緩和などで症状が軽減することもあります。
軽度のうつ病として認められることもあり、原因は心理的・肉体的なストレスから生まれつき自律神経の働きが乱れやすい方までさまざまです。
統合失調症
統合失調症は、自分の考えや気持ちをうまくまとめられなくなる状態が長引くのが特徴で、脳内で情報を伝達する神経伝達物質のバランスが乱れることが関係しているのではないかと考えられています。
幻覚や妄想といった症状が現れることもあり、10代から中年期までさまざまな年代で発症する可能性があります。
まとめ
心療内科や精神科を受診しようと考えたときに、初診でどのようなことを聞かれるのかと不安になる方は多く、その気持ちから受診が遠のいてしまうこともあるでしょう。
特に精神的な症状を伴っているケースでは、考えをまとめることも難しいと感じることもあり、『しっかり話せないかも……』と不安になる患者様も少なくありません。
しかし、そのようなケースでもすべてを初診で話さなければならないわけではありません。
話したくないことや難しいと感じることは無理に話そうとせず、辛い症状を少しでも緩和できるよう医師と相談するイメージで受診するとよいでしょう。
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