PNSE(継続的非記号体験)とは?心理学的な「悟り」を解説
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PNSE(継続的非記号体験)とは?心理学的な「悟り」を解説

近年、睡眠やマインドフルネス、瞑想など精神的な領域に関するテクノロジーを指す「トランステック(Transformative Technology)」が話題となっています。

今回は、その中でも注目されているPNSE(継続的非記号体験)についてご紹介します。

PNSEとは

PNSEとは、”persistent non-symbolic experience”といい、日本語では「継続的非記号体験」と訳されています。

継続的非記号体験と言われてもピンと来ないと思いますが、これは簡単に言うと「言語化できないような、雑念のない状態」で落ち着いていることを指しています。

なぜこんなに理解しにくい名前になったのかというと、宗教上の「悟り」の概念がそれぞれの宗教で異なるため、一概に「自我を超越した意識状態」を指すことができないためのようです。

PNSEに入りやすい人

PNSEは自分を客観視できる人が入りやすいと言われています。具体的には、以下のような経験をしているとPNSEの状態に入りやすいようです。

  • 臨死体験のある人
  • 大きな事故や災害に巻き込まれたことがある人
  • 生死をさまようような大病になったことがある人

こうした劇的な体験をしたことのある人は、人生を客観視しやすい傾向にあります。

こう生きなくてはいけない、こんな人間でなくてはならないという主観的な縛りが些末なことに感じ、今ここに生きていることが幸せで、ありのままを受け入れやすい状態と言えます。

そもそも悟りとはどういった状態か

日常的に使用する「悟る」は、知らなかったことに気づくことを言いますが、宗教的には以下のような状態を指していることが多いです。

  • 迷いのない状態
  • 欲望や憎しみ、執着から解き放たれた状態

簡単に説明すると、なにか嫌な事があっても、それも人生だと割り切って考えられるような状態です。様々な感情のベースとなる部分に幸せを感じており、ネガティブなことに反応して苦しくなったり、他者と比較してしまったりしないような感覚で、自分を客観的に見ることができている状態とも言えるでしょう。

マズローの欲求5段階

マズローの欲求5段階説

学生時代に勉強したことがあるかもしれませんが、心理学者のマズロー欲求5段階説を提唱し、世界的にも広く知られています。

人間の欲求には5段階あり、低次の欲求が満たされるごとにもう一つ上の欲求を持つようになるとされています。

5段階それぞれについて見ていきましょう。

生理的欲求

最も低次な欲求は生理的欲求といいます。

  • 空腹を満たす
  • 眠る
  • 子孫を残す
  • 呼吸をする
  • 排泄をする

など、最低限の生命維持をしたいというものです。

人間としてこれが維持できていないと、それ以上の欲求を満たそうとは思えないのが生理的欲求です。

安全の欲求

生理的欲求が満たされたら、次に安全の欲求を満たしたいと考えます。

  • 身体的安全
  • 経済的安定

などが該当します。

治安が悪く、いつ命や財産を狙われるかわからなかったり、経済的に不安定で明日の食事が準備できるかわからないような状態では快適には暮らせません。

社会的欲求

生理的欲求・安全の欲求が満たされると、次に社会的欲求を満たしたいと考えます。

社会的欲求とは、何らかの社会集団に所属して安心感を得たい、自分を受け入れてくれる他者と暮らしたいという欲求です。

人間は最低限一人でも生きていけますが、本来は集団で生活する生き物です。食料をとってくる、子どもを守る、家を作るなど、古来から役割を持って生きてきた人間にとって、どこかの集団に所属して過ごすことは不可欠なことだと言えます。

承認欲求

何らかの集団に所属すれば、社会的欲求は満たされます。しかし、次はその集団の中で高く評価されたい、能力を認めてもらいたいという欲求が現れます。

学校に通っているだけでも社会的欲求は満たされますが、そこで友人と過ごしたりすることで認めてもらっている感覚が生じます。

また、最近ではSNSの投稿でいいねをもらいたいと感じることもあると思いますが、これも承認欲求に該当します。

この承認欲求には「低位」「高位」があるとされています。

低位の承認欲求は他者に注目されたり賞賛されたいという欲求です。多くの人が承認欲求と言われて思い浮かべるようなものです。

一方で高位の承認欲求は、他者の注目や賞賛ではなく、自分で自分を承認する感覚を指します。例えばストイックに筋トレに励む方などは、他者がどう思うかではなく、自分のなりたい姿に近づくことに喜びや達成感を感じてトレーニングをしています。これは、高位の承認欲求を満たしていると考えられます。

自己実現欲求

承認欲求までが満たされると、最後は自己実現の欲求が生じます。

自己実現の欲求は、自分にしかできないことをしたい、自分らしく生きたいといった欲求を指します。

例えば、仕事で成功していて十分に承認欲求が満たされているような人でも、「宇宙飛行士になりたい」という夢をずっと持っている場合、自分の人生に完全に満足はしていませんよね。

社会的に成功することだけではなく、それが自分の「理想的な自分」と一致することが最終的な欲求とされているのです。

6つ目の欲求と言われる「自己超越の欲求」

マズローの自己超越の欲求

マズローの5段階欲求は、実は晩年のマズローによってもう一段階追加されています。それが「自己超越の欲求」と呼ばれるものです。

これは、自己実現までの欲求を満たしている人が、他者や社会のために貢献したいと考え、見返りのない慈善的な行動に出ることを指します。

マズローの5段階欲求が満たされれば基本的にはその人はすべてが満ち足りた状態になると思われていましたが、実際には何とも言えぬ欠乏感が残ってしまうのです。

欠乏感の正体は何か

5段階の欲求を満たした人が直面する欠乏感とは一体何なのでしょうか?

様々な考え方があると思いますが、具体的には以下のようなものだと言われています。

  • 次にやりたいことが見つからない虚無感
  • 築き上げてきた資産が減ってしまうかもしれない不安感

マズローの5段階欲求は、そもそも自分の欠乏感を満たしていく順番を体系化したものです。生きるために根源的に必要な欲求から、なりたい自分になるための欲求が書かれています。

ところが実際には、5段階全てを満たしても欠乏感は残ってしまう。では、その欠乏感がない状態とはどんな状態かというと、それこそがPNSEと呼ばれる状態とされています。

PNSEとはどういう状態か

PNSEにもいくつかの段階があるとされており、以下の5つの段階を踏んでたどり着いていくとされています。

  1. 自我という感覚が薄れる
  2. 頭の中の雑念が少なくなる
  3. 雑念が少なくなるので、過去や未来にとらわれなくなる
  4. 雑念にとらわれないので、感情的にならない
  5. 基本的にすべて大丈夫だという感覚

PNSEは、基本的幸福感(fundamental well being)が保たれている状態のことを指し、これに至ると欠乏感や恐れといった感情によって左右されず、それもまた人生と思えるとされています。

では、このPNSEの状態にはどうやって入ることができるのでしょうか?

PNSEにたどり着く方法

PNSEにたどり着く方法としていくつかの方法が提唱されています。

瞑想

最も一般的な方法は瞑想です。瞑想の方法は数々知られていますが、基本的には自分に合った方法を見つけ、それを継続的に実践することでPNSEの状態に至ることができるとされています。

PNSEについての論文を発表しているJeffery Martin博士は、多くの人にPNSEを体験してもらうためにオンラインの瞑想プログラムを開発しています。

特定の宗教的な瞑想というより、科学的な研究に基づいたプログラムとなっているようです。

また、いわゆるマインドフルネスの状態を習得するための瞑想もPNSEに至る一つの方法と言われています。

マインドフルネスについて

超音波による刺激

上記の瞑想プログラムを実践しているMartin博士は、より科学的な方法によっても瞑想状態を作り出せるのではないかと研究を進めています。その一つが超音波の照射です。

頸部の迷走神経の叢に超音波を照射すると瞑想状態に入れることを発見し、製品化の目処がついたことを2020年11月に発表しています。

Martin博士によると、脳神経に関わる他の疾患の治療にも役立つ可能性があると言われており、引き続き研究が進められるようです。

TMSはPNSEに至る準備になりうる

当院で実施しているTMS治療では、磁気刺激を脳の特定部位に当てることによって脳機能を正常な状態にし、うつ病や不安障害などの精神疾患や発達障害の特性を改善することができます。

今回ご紹介したPNSEの状態に至ることができるという研究結果などはありませんが、ぐるぐると思い悩んでしまうような「ぐるぐる思考(反芻思考)」が改善されたり、こうでなくてはならないというこだわりが改善されたりするため、少なくともPNSEに近づくことはできるでしょう。

TMSは外部治癒力としてうつ病などの治療に用いられますが、繰り返し受けることで脳のネットワークを良い方向に切り替えやすくなります。つまり、集中したい時に集中しやすくなり、気分の切り替えも容易になるということです。

自分で気分をコントロールできるようになると、ネガティブなことがあっても落ちこみすぎることなく対応できるようになります。これこそがPNSEの状態に非常に近い状態とも言えます。

当院では精神疾患や発達障害の治療だけでなく、QEEGを含めた医師の診断によっては、集中力を向上させたい方やストレスを抱えている方にもTMSを実施することが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

医師の主観ではなく、大規模脳波データベースと比較し、客観的なデータで症状の程度を診断
脳の状態を診断するQEEG検査(定量的脳波検査)【当日診断可能】



15歳男性 ADHD、アスペルガー症候群合併

21歳男性 アスペルガー症候群、不安障害合併

22歳女性 アスペルガー症候群、うつ合併

8歳女性 学習障害、ADHD合併

技術の進歩により、治療前と治療後のQEEGの変化を客観的に評価することも可能になりました。
QEEG検査で脳の状態を可視化し、結果に応じて、薬を使わない治療など個人に合った治療を提案します。


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