過眠・ナルコレプシーとは

  • 夜しっかりと寝ているのに日中に強い眠気を感じる
  • 突然身体の力が入らなくなってしまう
  • 居眠りをしたあと、すっきりしない

こういった症状があると、日常生活に大きな支障が出ます。症状にお困りの場合は過眠症やナルコレプシーと考え、治療をしたほうが良いです。
また、上記のような症状は発達障害の方に多く見られます。そのため、発達障害の可能性も含めて検査や治療を行うことが重要です。その中でも特に、

  • 他の病院で治療を受けているけどなかなか改善しない
  • お薬が効きにくい、もしくは副作用が強くて治療が難しい

といった方に対し、TMS治療などを導入し、治療を行っています。
過眠症・ナルコレプシーについてより詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

対象となる症状

過眠症は「ナルコレプシー」「特発性過眠症」「反復性過眠症」の3つの種類があります。眠気の強さが主な症状ですが、それぞれ特徴があります。

ナルコレプシー

  • 日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じる
  • 居眠りは長くても30分以内と短く、目覚めたあとは一時的にすっきりする
  • 笑ったり怒ったりすると、突然体の力が入らなくなる
  • 症状がひどいときにはその場にへたり込んでしまう
  • 寝入りばなに金縛りにあうことがある
  • 現実と区別がつかないような夢を見る

特発性過眠症

  • 昼間の眠気と居眠りを主症状とする
  • 居眠りが1時間以上持続する
  • 目覚め後はすっきりと覚醒できずに眠気が持続し、リフレッシュ感が乏しい場合が多い
  • 夜間睡眠が10時間以上と著しく長い場合がある

反復性過眠症

  • 強い眠気を呈する時期(傾眠期)が3日から3週間持続し、自然に回復してまったく症状がなくなるが、その後、不定の間隔で傾眠期が繰り返し出現する

過眠・ナルコレプシーの原因とは

現時点で過眠症の原因ははっきりとは分かっていません。一方で、ナルコレプシーが起こるのは脳内のヒポクレチン(オレキシン)を作り出す神経細胞が働かなくなることによって起こることが分かっています。しかし、なぜ神経細胞が働かなくなるのかは様々な原因があると考えられており、以下のような環境要因や遺伝要因が考えられています。

環境要因

インフルエンザやHIVなどのウイルス感染によって数カ月後に発症することがあります。また、頭部外傷の6~18ヶ月後に発症する可能性もあるとされています。

遺伝要因

一卵性双生児の場合、どちらか一方がナルコレプシーになるともう一方もナルコレプシーになることがあるという報告があり、一定の遺伝性があると考えられています。

発達障害が背景にある可能性も

原因はまだ研究段階ですが、発達障害を抱える方の多くが過眠症やナルコレプシーの症状を抱えています。
ADHDやASDではドパミンやノルアドレナリンの働きが低下して注意力が低下するという症状が出ますが、同様に覚醒の維持がうまくいかないために眠気が出ると考えられています。
つまり、発達障害の原因を改善することで、過眠症やナルコレプシーの治療につながる可能性が高いのです。

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当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 発達障害グレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。 従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。 QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。 当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。 QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

発達障害グレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、発達障害の診断基準には満たないが発達障害の傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。 グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。 TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。 日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではTMS治療の中でも最新のnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない 」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。
過眠・ナルコレプシーに関しては日中の眠気の改善といった症状の改善が期待できるほか、背景に発達障害がある場合はその改善にも効果的です。
TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

外国語の対応について

当院では、専門の医療通訳者が常駐しておりません。
翻訳機を使用しての対応となりますが、お悩みを正確に理解し、適切なご案内を行うため、以下のいずれかの方法でご協力をお願いしております。

・日本語でのコミュニケーションが可能な方と一緒にご来院ください。
・ご自身の症状や、お困りのこと、医師に伝えたいことなどを、事前に紙にまとめてお持ちください。 メモ書きでも構いません。

患者様ご自身の心身の状況を正確に把握するため、ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

お問い合わせ・ご予約はこちら

過眠・ナルコレプシーの症状は日常生活や社会生活に支障をきたします。寝坊や居眠りが多く、周囲から理解されずに評価が落ちてしまうこともあります。
客観的かつ正確な検査を通して過眠・ナルコレプシーの診断を受けることで、日常生活で気をつけるべきことを整理できたり、周囲の理解を得やすくなることもあります。
ご相談だけの受診も可能ですので、少しでもお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。