自傷行為(リストカット)とは

自傷行為は思春期後期~20代前半の若者に多く見られる症状で、特に女性に多いとされています。死にたいという思いから自傷行為をするのではなく、一時的なつらさを回避するための手段として行われます。
死に至る行為ではないとはいえ、自傷行為の程度がすぎると死に至ることもあります。また、リストカットなどでできてしまった傷跡を消すのは時間もお金もかかります。
軽く考えず、自傷行為に至る原因の根本的な治療を行うことが重要です。
当院では、自傷行為の精神面の治療を行っています。その中でも特に、

  • 他の病院で治療を受けているけどなかなか改善しない
  • 副作用が心配なので、なるべくお薬を使わずに治療をしたい

といった方に対し、QEEG検査やTMS治療などを導入し、治療を行っています。

自傷行為についてより詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

対象となる症状

自傷行為にはリストカット以外にもいくつかの種類があります。

  • 薬物を過剰に摂取する(オーバードーズ)
  • 自らの身体を切りつける(リストカットなど)
  • ライターやタバコで肌を焼く(根性焼き)
  • 自らの頭を強く打ち付ける、壁を殴る
  • 自らの身体に尖ったものを刺す
  • 異物を飲み込む

世界的に見ると、薬物の過剰摂取が最も多く、その次にリストカットが多いです。
しかし、一部の地域ではリストカットのほうが多く行われていることもあります。

子どもの自傷行動との区別

自傷行為は10~20代の若者に多いですが、より小さい子どもが壁に頭を打ち付けたり自分の腕を噛んだりすることがあります。
これは「自傷行動」といい、まだコミュニケーションがうまくとれない子どもが親の気を引くためなどに見られる行動で、自傷行為とは明確に異なります。対処法も違うため、注意してください。

自傷行為の原因とは

自傷行為の原因は、「ストレスの一時的な軽減」や「罪悪感からくる自己懲罰」だと考えられています。
よく周囲の関心を集めたり、自分の状況をアピールするために行われると思われていますが、自傷行為の多くは人目につかないようにひっそりと行われています。

ストレスの一時的な軽減

ネガティブな思考や気分の落ち込みによって大きなストレスを感じているときに、その感情から一時的に気を晴らすために自傷行為が行われます。

罪悪感からくる自己懲罰

自分の理想とする行為とは異なる行為をしてしまった時や、周囲の人の期待に応えられなかった時に自己懲罰の意味を込めて自傷行為に至ることがあります。
自己肯定感の低さや、控えめな性格が関係していることもあります。

背景に発達障害があることも

自傷行為は精神的に問題を抱えている状態で起こりますが、その精神的な問題が発達障害に起因している場合があります。
発達障害の特性によって、他の人が普通にできることができなかったり、それを恥ずかしい、自分はダメだと思いこんでしまうことでストレスを感じ、結果的に自傷行為という形で現れているケースもあります。
この場合は背景にある発達障害の特性を改善することで、日々の生きづらさや困り感を改善し、結果的に自傷行為の頻度を減らす事ができます。
正確な検査と適切な治療がカギです。

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当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 発達障害グレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。 従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。 QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。 当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。 QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

発達障害グレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、発達障害の診断基準には満たないが発達障害の傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。 自傷行為の症状でご来院された方が、実は発達障害の傾向にあるというケースもあります。 グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。 TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。 日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではTMS治療の中でも最新のnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない 」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。
引きこもり・不登校に関しては、背景に存在する発達障害の特性の改善や、うつ症状、不安症状など精神面の症状改善 TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

外国語の対応について

当院では、専門の医療通訳者が常駐しておりません。
翻訳機を使用しての対応となりますが、お悩みを正確に理解し、適切なご案内を行うため、以下のいずれかの方法でご協力をお願いしております。

・日本語でのコミュニケーションが可能な方と一緒にご来院ください。
・ご自身の症状や、お困りのこと、医師に伝えたいことなどを、事前に紙にまとめてお持ちください。 メモ書きでも構いません。

患者様ご自身の心身の状況を正確に把握するため、ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

お問い合わせ・ご予約はこちら

自傷行為はエスカレートすると死に至る危険性もあるため、注意が必要です。
思春期にありがちな行為だからと軽視せず、早めに対処することが重症化を防ぎます。
発達障害の生きづらさが自傷行為の形で現れていることもあるため、正確な検査を通して原因を特定し、一人ひとりに適切な治療をすることが重要です。
ご相談だけの受診も可能ですので、少しでもお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。