過食症(神経性大食症)外来とは

  • 大量の食べ物を一気に食べようとしてしまう
  • 食欲がコントロールできない
  • 食べ物やカロリーのことばかりを考えてしまう
  • 食べた後に罪悪感に陥る

食欲をコントロールできず、無茶な食べ方をした後に猛烈な自己嫌悪に陥ったりするようであれば、過食症(神経性大食症)と考え、治療をしたほうが良いです。
当院では、子ども~大人の過食症(神経性大食症)の治療を行っています。その中でも特に、

  • 他の病院で治療を受けているけどなかなか改善しない
  • お薬が効きにくい、もしくは副作用が強くて治療が難しい

といった方に対し、QEEG検査やTMS治療といった最先端医療を導入して治療を行っています。
過食症(神経性大食症)についてより詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

対象となる症状

過食症(神経性大食症)の症状は食欲のコントロールができなくなり、頻繁に過食をしてしまうほか、体調面でも症状がでたり、精神疾患を併発することが非常に多いです。
また、過食と自己嘔吐を儀式化してストレス解消の方法とするケースもあります。

過食症(神経性大食症)の症状

  • 大量の食べ物を詰め込むように一気に食べる
  • 食べた後に意図的に嘔吐したり、下剤を使って体重の増加を防ごうとする
  • 過食に苦痛を感じ、罪悪感がある

低栄養による身体的症状

  • 疲れやすくなった
  • 身長が伸びない(子ども)
  • 月経がこない
  • 眠りにくい
  • 食欲がない
  • 便秘
  • 下肢のむくみ
  • 体毛が濃くなる(特に背中の産毛)
  • 髪の毛が抜ける
  • 皮膚が乾燥する

低栄養による心理的症状

  • 集中力の低下
  • こだわりが強くなる
  • イライラする
  • 人との交流を避ける

過食症の併存疾患に多いもの

  • うつ病
  • 不安障害
  • 低カリウム血症
  • 逆流性食道炎

過食症(神経性大食症)の原因とは

過食症の生物学的要因は完全には明らかになっていませんが、脳の中枢機能の異常が生じていると考えられています。
視床下部外側野に食欲を促進する空腹中枢があり、腹内側核には食欲を抑制する満腹中枢があります。これらの中枢は内臓から送られてくる情報を受け取って処理しますが、この部分に何らかの異常が生じていると考えられています。
また、摂食に関係があるとされている神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなど)の働きにも異常があると考えられています。
現時点で過食症(神経性大食症)の生物学的な原因は明らかになっていません。心理的、社会的要因が重なって発症していると考えられています。
もともと繊細な性格で、周囲の評価を過度に気にしてしまう人が、周囲からの体型に関する指摘や失恋などのストレスに晒されることで過食症につながっていきます。

過食症の背景に発達障害が隠れていることもある

発達障害の中でも、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の特徴として強いこだわりを持っているということが挙げられます。完璧主義者的な一面があり、「食事の内容はこうでなければならない」「体型はこうでなくてはいけない」などとこだわりを見せることが多いです。
特に、痩せていることが美しいという風潮のある国や地域ではこのこだわりを強く持つ女性が多いです。
こうした自閉症スペクトラム障害の特性が、過食症の原因になっていることもあります。
発達障害の特性を改善することで、過食症の治療にもなる場合があるため、正確な検査を通して発達障害の診断を行う必要があります。

当院の過食症(神経性大食症)外来の流れ

当院では、過食症(神経性大食症)の診断・治療を行っています。初診時、再診時の流れについてご説明いたします。

  • 初診の場合
  • 再診の場合
  • 1予約

    当院は初診時も予約制ですので、予約フォームからご予約院やご希望の日時を選択して送信してください。予約が確定しましたら、メールでご連絡を差し上げます。
    ※すべての日時のご希望に添えない場合はお電話を差し上げます。

  • 2来院・問診票記入

    当日ご来院いただきましたら、ご予約名と本人確認のために身分証のご提出をお願い致します。その後、問診票をご記入いただきます。

  • 3問診

    ご記入いただいた問診票の内容をもとに、医師が改めて症状についてご質問いたします。 お困りごとや、症状を疑ったエピソードについてお聞かせください。

  • 4QEEG検査

    問診のあとは、QEEG検査によって脳の状態を客観的に確認します。検査説明から検査終了までの所要時間は約20分です。 検査で痛みを感じることはありませんので、ご安心ください。

  • 5検査結果を元に
    問診・診断

    検査終了後は、QEEG検査の結果を見ながら、医師による検査結果の見方の説明や追加の問診を行い、診断をします。正常な脳とどこが違うのかを見比べつつ、過食症(神経性大食症)の診断を行います。

  • 6治療の流れ説明

    診断結果に応じて、今後の治療の流れをご説明いたします。 基本的には、当院で実施しているTMS治療を軸とした治療計画を練っていきます。 お仕事や学業の状況などを考慮しつつ、治療の間隔や回数について検討します。 また、薬物療法やカウンセリングを並行して行う場合は、その説明も行います。

  • 7終了

    治療の流れの説明が終わったら、お会計と再診の予約をして終了となります。人によって多少前後しますが、ご予約いただいたお時間からおおむね1時間程度でお帰りいただけます。

  • 1予約

    当院では再診の場合も予約が必要です。初診時にご予約いただいた方はその日時にお越しいただき、それ以外の方は予約フォームからご希望の日時をご連絡ください。予約が確定しましたら、メールでご連絡を差し上げます。
    ※すべての日時のご希望に添えない場合はお電話を差し上げます。

  • 2来院

    ご来院いただきましたら受付を済ませてお待ちください。

  • 3診察

    前回の診察からの体調の変化や、お薬の状況(副作用が出ていないか)などをお聞きします。新たに困りごとがある場合もお聞かせください。

  • 4TMS治療

    専用の機器を用いてTMS治療を行います。
    1回のセッションの所要時間は約20分です。
    ※治療の初回は部位の測定もあるため、照射時間とは別に20分必要になります。
    治療の最初は頭皮下の神経や筋肉を刺激され、多少の痛みや違和感を感じることがありますが、治療中に気にならなくなるほど微弱なものです。
    これまでTMS治療を受けた方で、痛みが強くて治療を継続できなかった方はほとんどいませんので、安心して治療をお受けください。

  • 5終了

    治療が終わったら会計をして、次回の予約を取って終了です。
    ご来院いただいてから、おおむね40分~1時間程度でお帰りいただけます。

受診の際にお願いしたいこと

  • ・受診の際には、健康保険証などの身分証明書をご提出いただきますと受付がスムーズですのでご持参ください。
  • ・精神科に関するお薬を服用している方は、お薬手帳や現在服用されている薬のメモ等をお持ちください。お薬の重複、治療として適切か、副作用のあるお薬はないかといった確認を行います。
  • ・QEEG検査では、頭に電極を装着し、少量の水を使用して検査を行います。そのため、検査当日は整髪料の使用はお控えください。また、少々お化粧が崩れる可能性がありますので、化粧直しセットをご持参ください。
  • ・QEEG検査の対象年齢は5歳~です。
  • ・18歳未満の患者さまが親権者のご同席なく診療を受ける場合、親権者様の承諾を頂いております。親権者様のご同席が難しい場合は、同意書にご署名の上、ご持参いただきますようお願い申し上げます。

当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の過食症(神経性大食症)外来の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 発達障害グレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能
  • 英語・中国語にも対応可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。 従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。 QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。 当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。 QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

発達障害グレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、発達障害の診断基準には満たないが発達障害の傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。 グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。 TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。 日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではTMS治療の中でも最新のnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない 」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。
過食症(神経性大食症)に関しては、こだわりの改善、衝動性の抑制といった効果が期待できるほか、過食症(神経性大食症)の併存疾患に多い抑うつ症状や不安症状に対して効果的です。
TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

英語・中国語にも対応可能

当院では英語・中国語専門の通訳スタッフが在籍しております。 日本語があまり得意でない方でもお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・ご予約はこちら

過食症(神経性大食症)の症状は日常生活や社会生活に支障をきたします。低栄養状態が進むほど治療は難しくなるため、早期の対応が重要です。
過食症の症状はなかなか周囲が気づきにくいことがあります。健康に見せるために周囲と同じように食事を取っていても、あとで隠れて吐き出していることもあります。
患者さまご自身で受診いただいても、ご家族とご一緒にご受診いただいても問題ございません。
ご相談だけの受診も可能ですので、少しでもお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。

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    ご予約を24時間受け付けております。

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    こちら

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。