学習障害(LD)とは

  • 知的能力に問題はないが、読み書きや計算のいずれかが極端に苦手
  • 文末を自分好みに変えて読んでしまう
  • 単語の区切りが不自然
  • 文字を反転させて書く
  • 数字を覚えるのに時間がかかる
  • 繰り上がり・繰り下がり計算が苦手

こうした特徴がある場合、学習障害(LD)の可能性があります。
学習障害は、理解のある環境では問題にならないこともありますが、知的能力に問題がないのに読み書きや計算が極端に苦手なため、友人にからかわれたり先生に叱られたりして自信を失ってしまうことがあります。
また、こうした経験がストレスやトラウマになり、うつ症状が出たり、不登校や引きこもりになってしまうこともあります。これを二次障害と呼びます。
当院では、子ども~大人の学習障害(LD)の改善、二次障害の治療を行っています。その中でも特に、

  • 他の病院で治療を受けているけどなかなか改善しない
  • お薬が効きにくい、もしくは副作用が強くて治療が難しい

といった方に対し、QEEG検査やTMS治療などを導入し、治療を行っています。
学習障害(LD)についてより詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

対象となる症状

学習障害(LD)は3つのタイプに分けることができ、「読字障害(ディスレクシア)」「書字障害(ディスグラフィア)」「算数障害(ディスカリキュリア)」に分類されます。
それぞれの症状は以下のとおりです。

読字障害(ディスレクシア)

子どものケース

  • ひらがなの音読が遅い
  • 文字や文章の意味を理解することが難しい
  • 文章を流暢に読めない
  • 文章のあらすじがわからない

大人のケース

  • マニュアルなどを読めない
  • 簡単な内容でも読んで理解できない
  • メモをうまく取れない

書字障害(ディスグラフィア)

子どものケース

  • バランスの取れた文字が書けない
  • 助詞が使いこなせない
  • 板書を書き写すスピードが極端に遅い
  • 頭で考えた内容を文字にすることが難しい
  • 作文が書けない
  • マス目に収まるように文字が書けない

大人のケース

  • 宛名を書くのが苦手
  • 文字を頻繁に間違える
  • 自分で書いた文字が読めない

算数障害(ディスカリキュリア)

子どものケース

  • 数の概念を習得することが困難
  • 計算ができない・極端に遅い
  • 繰り上がり・繰り下がりの計算ができない
  • 文章題を解けない

大人のケース

  • 自分で数式を考える事ができない
  • メモ書きなどで概算することができない
  • いつも扱っている数式なのに、数字がわからなくなることがある
  • 推論が苦手

また、上記のような症状が原因で本人が受ける過剰なストレスやトラウマが引き金となり、以下のような二次障害が発生することもあります。

二次障害の身体症状

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • チック障害

二次障害の精神症状

  • 不安障害
  • うつ症状
  • 過度な緊張
  • 興奮しやすい

その他の二次障害

  • 不登校・引きこもり
  • 暴言・暴力
  • 自傷行為

当院では上記のような二次障害に対しても適切な治療を行うことが可能です。

学習障害(LD)の原因とは

現時点で学習障害(LD)の原因ははっきりとは分かっていませんが、脳の中枢系の機能に何らかの異常があると考えられています。現在は、遺伝的要因や環境要因が関係しているとする説が主流です。しかし、その具体的な遺伝子の特定などはまだ研究途上であり、人によっても発症の要因は異なるという見方もあります。
また、かつては出生後の親の育て方や教育が原因だとする考えもありましたが、現在はそれが原因ではないとされています。
学習障害の男女比は、男の子に発現する可能性が高いことが分かっています。その中でも読字障害になる確率が高いとされています。

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当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 学習障害(LD)グレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。 従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。 QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。 当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。 QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

学習障害(LD)グレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、学習障害の診断基準には満たないが学習障害の傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。 グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。 TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。 日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではTMS治療の中でも最新のnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない 」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。 学習障害(LD)に関しては、情動の安定、集中力の向上といった症状の改善が期待できるほか、学習障害(LD)の二次障害である抑うつ症状や不安症状に対して効果的です。 TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

外国語の対応について

当院では、専門の医療通訳者が常駐しておりません。
翻訳機を使用しての対応となりますが、お悩みを正確に理解し、適切なご案内を行うため、以下のいずれかの方法でご協力をお願いしております。

・日本語でのコミュニケーションが可能な方と一緒にご来院ください。
・ご自身の症状や、お困りのこと、医師に伝えたいことなどを、事前に紙にまとめてお持ちください。 メモ書きでも構いません。

患者様ご自身の心身の状況を正確に把握するため、ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

お問い合わせ・ご予約はこちら

学習障害(LD)の症状は日常生活や社会生活に支障をきたします。
環境によっては症状を気にせずに過ごすこともできますが、友だちにからかわれたり、先生や上司に怒られたりする経験は少なからずストレスやトラウマに繋がり、うつ症状などの二次障害を引き起こす可能性があります。
客観的かつ正確な検査を通して学習障害や学習障害グレーゾーンの診断を受けることで、日常生活で気をつけるべきことを整理できたり、周囲の理解を得やすくなることもあります。
ご相談だけの受診も可能ですので、少しでもお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。