感覚過敏・HSPとは

  • 教室や職場で他の人の話し声が気になって集中できない
  • 晴れていると目が開けられないほど眩しく感じる
  • 服のタグや特定の繊維が気になって着られない
  • 人の気持ちに共感し過ぎてしまい、落ち込んだり泣いたりしてしまう
  • 他者の何気ない発言がいつまでも気になってしまう

このような症状にお悩みの方は多いです。
日常生活、社会生活が全く送れないというわけではありませんが、これらの症状や特性によって生きづらさを感じている方は感覚過敏・HSPと考え、改善や治療をしたほうが良いです。
アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5では、感覚過敏は発達障害の特性の1つとされています。感覚過敏の症状が発達障害に関連して出ている場合は、背景にある発達障害を改善することで症状が緩和されることもあります。また、HSPについても同様に、発達障害の特性が関係している場合があります。
当院では、子ども~大人の感覚過敏・HSPの改善・治療を行っています。その中でも特に

  • 発達障害の疑いもある
  • 感覚過敏やHSPの特性が原因で生きづらさを感じ、気分の落ち込みを感じる

といった方に対し、QEEG検査やTMS治療などを導入し、治療を行っています。
感覚過敏・HSPについてより詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

対象となる症状

感覚過敏とHSPの違いについてですが、そもそもの定義の違いがあります。
感覚過敏は精神医学の診断基準として広く使用されているDSM-5に、自閉スペクトラム症の特性の1つとして掲載されています。
一方で、HSPは精神医学の定義ではなく、心理学者のアーロン博士によって定義された「生まれつき非常に繊細な人」を指します。
このように、そもそもの定義が異なるものではありますが、症状は類似点が多くあります。

感覚過敏とHSPの類似点

聴覚過敏

  • 蛍光灯や冷蔵庫のわずかな音が気になって我慢できない
  • 会話中に周囲の人の声が気になって、目の前の人の声も雑音のように聞こえてしまう

視覚過敏

  • 太陽光が眩しくて目が開けられない
  • 本の文字が歪んだり重なったりする

触覚過敏

  • 衣服のタグや繊維が気になってしまい不快に感じる
  • 雨や風が痛い
  • 握手など、他人に触られるのが苦手

味覚過敏

  • 味が独特なものや濃いものが苦手
  • 舌触りが苦手な食べ物がある

嗅覚過敏

  • 洗剤や化粧品の臭いで吐き気や頭痛を感じる事がある
  • 臭いに敏感すぎて人の多い場所にいることができない

感覚過敏とHSPの異なる点

感覚過敏

  • 発達障害の症状の1つであることが多く、他者に関心を示さなかったり、表情や言動の機微は感じにくい
  • 普通の刺激を過剰に受け取ってしまう(普通の光がまぶしすぎる、普通の音が大きすぎる等)

HSP

  • 他者の言動や表情に対しても非常に敏感
  • 普通の刺激から得られる情報が多くて混乱する(雑誌コーナーが目に入ると情報量が多くて処理できない、耳から入ってくる音や声に全て反応してしまう等)

また、上記のような症状が原因で本人が受ける過剰なストレスやトラウマが引き金となり、以下のような二次障害が発生することもあります。

二次障害の身体症状

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • チック障害

二次障害の精神症状

  • 不安障害
  • うつ症状
  • 過度な緊張
  • 興奮しやすい

その他の二次障害

  • 不登校・引きこもり
  • 暴言・暴力
  • 自傷行為

当院では上記のような二次障害に対しても適切な治療を行うことが可能です。

感覚過敏・HSPの原因とは

現時点で感覚過敏・HSPの原因はそれぞれ研究段階にあります。
感覚過敏の原因としては、「脳機能の異常」「感覚器の異常」「不安・ストレス」の3つが考えられています。
HSPについては、脳の扁桃体の働きが生まれつき強いという説が提唱されています。また、神経伝達物質のセロトニンを運ぶ力が弱く、扁桃体の興奮を鎮める事ができずに過敏になってしまうとも考えられています。
遺伝要因や環境要因の可能性も検討されていますが、現時点ではまだ答えが出ていません。
また、それぞれの症状の背景には発達障害が隠れていることもあり、発達障害の治療を通して感覚過敏やHSPの特性が緩和され、生きづらさを解消することができる場合があります。

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当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。 もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。 患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 感覚過敏・HSPグレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。 従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。 QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。 当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。 QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

感覚過敏・HSPグレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、感覚過敏やHSPの診断基準や定義には満たないが感覚過敏やHSPの傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。 グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。 TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。 日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではTMS治療の中でも最新のnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない 」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。 感覚過敏・HSPに関しては、背景に発達障害がある場合に症状の改善が期待できるほか、二次障害である抑うつ症状や不安症状に対して効果的です。
TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

※当院ではTMS治療は満5歳から治療可能です。

外国語の対応について

当院では、専門の医療通訳者が常駐しておりません。
翻訳機を使用しての対応となりますが、お悩みを正確に理解し、適切なご案内を行うため、以下のいずれかの方法でご協力をお願いしております。

・日本語でのコミュニケーションが可能な方と一緒にご来院ください。
・ご自身の症状や、お困りのこと、医師に伝えたいことなどを、事前に紙にまとめてお持ちください。 メモ書きでも構いません。

患者様ご自身の心身の状況を正確に把握するため、ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

お問い合わせ・ご予約はこちら

感覚過敏・HSPの症状は日常生活や社会生活に支障をきたします。
自分の特性として理解し、向き合っていくことは重要ですが、少しでも生きづらさや困り感を減らすお手伝いができれば幸いです。
また、客観的かつ正確な検査を通して感覚過敏やHSPの診断を受けることで、日常生活で気をつけるべきことを整理できたり、周囲の理解を得やすくなることもあります。
ご相談だけの受診も可能ですので、少しでもお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。