神経症性障害

神経症性障害とは

神経症性障害とは、心理的な原因によって心身の不調が現れる精神障害の総称です。疾患によって異なりますが、コントロールが難しい恐怖感や不安感、過剰なこだわりなどの症状が見られる傾向があります。一部の疾患では記憶が一時的に抜け落ちるなど、本人が症状を認識しにくい場合もあります。

神経症性障害の種類と症状

神経症性障害には複数の疾患が含まれます。ここでは代表的な以下4つについて解説します。

  • 不安症(不安障害)
  • パニック障害(パニック症)
  • 強迫症(強迫性障害)
  • 解離症(解離性障害)

不安症(不安障害)

不安症とは、目の前の出来事や将来に対して過剰に不安を感じ、日々の行動や社会生活に困難が生じる状態です。不安症は症状によって、社交不安障害や全般性不安障害、広場恐怖症などのいくつかの種類に分けられます。主な症状には、以下のような特徴が見られます。

  • 対人関係における緊張が過剰になり、人前で話す場面を避けてしまう(社交不安障害)
  • 状況に関係なく、漠然とした不安が絶えない(全般性不安障害)
  • 公共交通機関やお店など、逃げ出せない場所や助けを求められないと感じる状況下で不安や恐怖を感じてしまう(広場恐怖症)

不安症の原因は症状によって異なりますが、ストレスが多い環境や過度なプレッシャーが引き金になることがあります。生活習慣の乱れが悪化の要因になったり、発達障害を併発しやすかったりするのも特徴です。一方で、正確な原因がわからないケースも存在します。

詳しくは「不安症(不安障害)とは」をご覧ください。

パニック障害(パニック症)

パニック障害は不安症の一種で、極度の不安や恐怖から突然起こる「パニック発作」によって、社会生活が制限されてしまう疾患です。前触れなく発作が起こるため、強い恐怖感が伴います。パニック発作には、以下のような症状が見られることが多いです。

  • 過呼吸や動悸、激しい発汗
  • 息切れや息苦しさ
  • めまいやふらつき
  • 死んでしまうのではないかという恐怖
  • パニック発作がまた起きるのではないかという不安感(予期不安)

パニック障害の特徴は、起きているときだけでなく、寝ているときにも発作が起こる可能性があることです。初めての発作は、精神的なストレスや体調不良、ショックな出来事などがきっかけとなることがあります。

詳しくは「パニック障害(パニック症)とは」をご覧ください。

強迫症(強迫性障害)

強迫症とは、無意味だと理解していても「強迫観念」や「強迫行為」を繰り返してしまい、日常生活に支障をきたす状態を指します。強迫観念とは、自分の意思とは関係なく、特定の強い思考が何度も頭に浮かぶことです。主な例は以下の通りです。

  • ドアノブや手すりなど他人が触れたものから、汚れが自分に移ってしまうのではないかという恐怖を感じる
  • 戸締りや電気の消し忘れなどが過剰に気になる
  • 誰かに迷惑をかけたり、間違ったことを伝えたりしたかもしれないという不安が離れない
  • 決めた順番通りにやらないと不吉なことが起こると感じる

一方で強迫行為は、特定の行為を何度も行わないと気が済まない状態を指します。以下のような行為は、強迫行為の一部として考えられます。

  • 手洗いや入浴を繰り返す
  • 戸締りやガスの元栓などの締め忘れがないか、何度も確認してしまう
  • 自分が誰かに危害を加えていないか、テレビや新聞でニュースを調べる
  • 思い通りの手順で進められないと最初からやり直す

原因ははっきりと解明されていませんが、強いストレスや幼少期の家庭環境、脳の機能障害など、複数の要因が絡み合って発症する可能性があります。遺伝的な要素も関係していると考えられています。

詳しくは「強迫症(強迫性障害)とは」をご覧ください。

解離症(解離性障害)

解離症とは、特定の記憶がなくなったり、身体を思うように動かせなくなったりするなど、記憶や意識、自分であるという感覚のつながりが一時的に失われる状態をいいます。症状の現れ方はさまざまですが、本人が自覚しにくいことが特徴の1つにあげられます。ここでは、解離症の症状の一部を紹介します。

  • 身体が自分のものでないような感覚に陥る(離人症)
  • ストレスで記憶をなくす(解離性健忘)
  • 複数の人格が登場し、別人格の出現時には記憶がない(解離性同一性障害)

解離症を発症する背景は明確にはわかっていませんが、過去のトラウマが影響して発症することが多いと考えられています。他の精神障害と合併することも少なくありません。

詳しくは「解離症(解離性障害)とは」をご覧ください。

神経症性障害と関連する疾患

うつ病や双極性障害、PTSD、適応障害などの疾患は、神経症性障害と併発したり、症状に関連性がある場合があります。
例えば、適応障害やPTSDの症状の1つとして、不安症の症状が見られる傾向があります。うつ病や双極性障害は、不安症やパニック障害と併発することも珍しくありません。また、神経症性障害のなかでも、強迫症と不安症の両方の診断を受ける状況も考えられます。

神経症性障害の治療方法

疾患によって治療方法は異なりますが、薬物療法や精神療法などがあげられます。当院ではQEEG検査やTMS治療を中心とした方法で治療を行っております。他の疾患が併発している可能性も考えられるため、QEEG検査などによって不調の原因を区別したうえで、適切な治療を提供しています。

神経症性障害のセルフチェック

神経症性障害の症状は疾患によって異なりますが、自覚がないまま症状が進行するケースもあります。以下のチェック項目に多く当てはまる方は、医療機関での相談を検討しても良いかもしれません。

よくある質問

神経症性障害とうつ病の違いは何ですか?

神経症性障害では不安や恐怖などが症状の中心となるのに対し、うつ病では気分の落ち込みや意欲・興味の低下などが中心となる点が主な違いです。ただし、症状には共通する部分もあり、併存する場合もあります。

神経症性障害と神経症の違いは何ですか?

「神経症」という昔の呼び方が、国際的な基準の見直しに伴って「神経症性障害」と呼ばれるようになりました。現在ではさらに細かく分けられ、「不安症」や「強迫症」など、より具体的な病名で呼ばれるのが一般的です。

強迫症と強迫性パーソナリティ障害は違う疾患ですか?

名前は似ていますが、異なる疾患です。「強迫性パーソナリティ障害」は、物事を過剰にコントロールしようとし、思い通りに進められないと強いストレスを感じてしまう疾患です。自分の基準を他人にも強く求めてしまうことがあります。一方で、「強迫症」は不合理な心配事を払拭するために同じ行為を何度も繰り返してしまう疾患で、特定の行動が終わると一時的に不安が和らぐことが多いです。強迫症の方の一部には、強迫性パーソナリティ障害の診断を併せて受ける方もいます。

当院の薬物療法の考え方

当院ではTMS治療のほかに薬物療法も行っておりますが、基本的にはお薬は使わずに治療を進めることを目標としています。 薬物療法はうつ症状や不安症状などにおいて効果が認められていますが、以下のような問題点もあります。
  • 対症療法であり、根本的な治療ではない
  • 頭痛や吐き気、食欲不振、手足の震えといった副作用がある
  • 治療期間が3ヶ月~6ヶ月と長い

以上の問題点を考慮し、根本治療につながる可能性が高く、副作用も少ない、さらに治療期間も短い場合1ヶ月半~2ヶ月で済むTMS治療を最優先の選択肢として考えています。もちろん、症状が重く、治療に支障が出る場合や、日常生活がままならないようなケースでは薬物療法も並行して行うことがあります。患者さまとご相談しながら、一人ひとりに最適な治療を進めてまいります。

当院の特徴

  • QEEG検査による客観的な診断
  • 発達障害グレーゾーンの診断が可能
  • 副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療
  • 土日・祝日も診療・電話対応可能
  • 当日診断可能
  • 5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

QEEG検査による客観的な診断

当院では脳波によって客観的に脳の状態を把握できるQEEG検査を導入しています。従来の精神科の診断は医師の主観による部分が大きく、誤った診断や治療が行われ、結果的に症状がなかなか改善しないということがありました。QEEG検査では人工知能(AI)を用いたディープラーニングによって様々な脳の状態を統計学的に把握し、正確な診断と治療が可能です。当院では、QEEG検査の結果と問診の結果を合わせて診断しています。QEEG検査について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

発達障害グレーゾーンの診断が可能

QEEG検査によって、発達障害の診断基準には満たないが発達障害の傾向にあるというグレーゾーンの診断が可能になりました。グレーゾーンだからといって日常生活や社会生活に支障が出ないわけではありません。何らかの生きづらさを感じている場合は、正確な診断と適切な治療を通して日常の困り感を改善していくことが可能です。

副作用が少なく、治療期間も短いTMS治療

当院では、TMS治療(磁気刺激治療)を導入しています。TMS治療は医療先進国のアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)や日本の厚生労働省の認可を得た治療方法です。日本ではまだ一部の医療機関でしか導入が進んでいません。当院ではnovel TBS(ノーベルシータバースト刺激法)を受けることが可能です。
「薬に比べて副作用が少ない」「治療期間が短くて済む」
といった特徴があるため、お薬が苦手な方、副作用が強く出てしまう方、なるべく早く治したい方に適した治療法です。
TMS治療について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土日・祝日も診療・電話対応可能

当院は土日・祝日も医師がシフト制で診療しており、平日にお時間が取りにくい方でも受診いただけます。
受付時間は10:00~19:00です。

当日診断可能

当院では当日診断も可能です。
ご予約可能な時間帯をご案内いたしますので、当日診断をご希望の方はお電話にてお願いいたします。

5歳から高齢者(大人)まで診断・治療が可能

当院では5歳から高齢者(大人)までの診断・治療が可能です。

外国語の対応について

当院では、専門の医療通訳者が常駐しておりません。
翻訳機を使用しての対応となりますが、お悩みを正確に理解し、適切なご案内を行うため、以下のいずれかの方法でご協力をお願いしております。

・日本語でのコミュニケーションが可能な方と一緒にご来院ください。
・ご自身の症状や、お困りのこと、医師に伝えたいことなどを、事前に紙にまとめてお持ちください。メモ書きでも構いません。

患者様ご自身の心身の状況を正確に把握するため、ご面倒をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

お問い合わせ・ご予約はこちら

神経症性障害の主な疾患には、強迫症や不安症、解離症、パニック障害などがあげられ、日常生活や社会生活、対人関係などのさまざまな場面に影響を及ぼします。原因が明確ではないケースも少なくありません。漠然とした不安感や突然の恐怖感、日常生活に支障をきたすほどの過剰なこだわりなどの症状に心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。

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※お問い合わせの多い項目については「よくある質問」にまとめておりますので、こちらも参照してください。