発達障害者支援センターとは?支援内容や利用できる人について

発達障害者支援センターとは?支援内容や利用できる人について

「自分はもしかしたら発達障害かもしれない」
「子どもが発達障害と診断されたが、どう対応したらいいかわからない」
そういったお悩みを抱えていて、発達障害についての相談をしたいと思っている方は、お住まいの自治体の発達障害者支援センターに行ってみると良いでしょう。今回は、発達障害者支援センターの概要、支援内容、手続方法などについて精神科医が解説します。

発達障害者支援センターとは

発達障害者支援センターは、ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害のある人とその家族が安心した暮らしを送れるように総合的な支援を行う地域の拠点として発足したものです。

平成14年に「自閉症・発達障害支援センター」として創設され、平成16年12月に成立した発達障害者支援法によって「発達障害者支援センター」として指定されました。

運営の目的は以下のように説明されています。

発達障害児者に対する支援を総合的に行う地域の拠点として、発達障害に関する様々な問題について発達障害児者及びその家族からの相談に応じ、適切な指導又は助言を行うとともに、関係機関等と連携して発達障害児者に対する地域における総合的な支援体制(以下「地域支援体制」という。)の整備を推進することにより、発達障害児者及びその家族の福祉の向上を図ること

(引用:平成29年3月 厚生労働省アフターサービス推進室『発達障害者支援センター運営事業における新たな支援のあり方に関する調査』

運営者

発達障害者支援センターは、都道府県・指定都市自ら運営を行っている場合と、都道府県知事等が指定した社会福祉法人や特定非営利活動法人等が運営しています。

人口規模や交通アクセス等によっても各センターの事業内容は異なってきますので、詳しい事業内容についてはお住まいの地域の発達障害者支援センターに問い合わせてみてください。

地域によっては都道府県と政令指定都市の運営する発達障害者支援センターがそれぞれあるケースもありますが、その場合は両方を利用することも可能です。

現在の施設数

令和2年5月時点のデータでは、全国に97施設が存在します。

全国の施設一覧をご覧になりたい方は、下記をご参照ください。

発達障害者支援センター一覧

勤務している人

施設によって異なりますが、専門の職員の他に社会福祉士、臨床心理士、言語聴覚士、精神保健福祉士、医師などがいることが多いです。それぞれ専門に沿ったサポートを受けることが可能です。

利用できる人

発達障害者支援センターを利用できるのは、以下の人々です。基本的に居住地域の発達障害者支援センターを利用することになります。

  • 発達障害のある本人とその家族
  • 発達障害のある人に関わる関係機関や施設の方

発達障害のある本人が行かなくても、ご家族や関係者の方のみで窓口に行って相談することも可能です。

発達障害者支援センターで受けられる支援内容

発達障害者支援センターでは発達障害での困りごとやライフステージに合わせて、「相談支援」「発達支援」「就労支援」の3つの支援を行っています。

相談支援

発達障害が原因で発生している困難や、発達障害かもしれないと思った行動・言動など、日常生活における様々な相談に応じてくれます。また、本人、ご家族だけでなく、職場や学校の関係者も相談が可能です。相談のあと、必要に応じて福祉制度や利用方法を説明し、医療機関、福祉施設、教育機関への紹介を行います。

発達支援

発達障害者とその家族、周囲の人の発達支援に関する相談に応じ、家庭での療育方法についてアドバイスします。また、必要があれば発達検査の実施、発達障害児の特性に応じた支援計画の作成や助言を行い、児童相談所や知的障害者更生相談所、医療機関との連携を図ります。

就労支援

就労を希望する発達障害者に対して、就労に関する相談に応じ、公共職業安定所、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどの関係機関と連携して情報提供を行います。

その他の活動

発達障害者支援センターでは、発達障害の普及啓発活動も行っています。例えば、発達障害に関する様々な研修や講演会への講師派遣などです。お勤めの企業やお住まいの自治体で普及啓発のための研修、講演会の実施を検討している場合は問い合わせてみましょう。

発達障害者支援センターの窓口はどこにある?

発達障害者支援センターの利用を検討している場合は、居住地域の都道府県、指定都市のセンターが窓口となりますので、そちらを利用してください。

居住地域によって、各センターの事業内容には違いがあります。基本的な支援内容は共通していますが、詳しい内容についてはお住まいの地域の発達障害者支援センターに問い合わせて確認してみることをおすすめします。

全国の相談窓口の情報が以下のページにまとまっていますので、参考にしてください。

参考:国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センター・一覧」

発達障害者支援センターの利用方法

実際の利用方法についてですが、おおまかな流れとしては以下のとおりです。

  1. 窓口に相談
  2. 支援内容の決定
  3. 関係機関の連携

詳しく見ていきましょう。

窓口に相談

まずはお住まいの地域の窓口に相談しに行きましょう。自分がどんなことに困っていて、どういった支援が必要なのか、どうして相談に至ったのかなどの情報を整理しておくと良いです。発達障害を持つ本人が行かなくても、ご家族や関係者だけでも相談が可能です。

支援内容の決定

次に、話し合いや発達障害の診断結果をもとに支援の内容を決めていきます。注意点は、基本的に発達障害者支援センターでは発達障害の診断は行っていません。そのため、センターから病院を紹介してもらい、診断を受けることになります。

センターによっては常駐する医師に診断を受けることもできる場合があります。

関係機関との連携

支援の内容が決まったら、具体的な計画を立てていきます。障害者支援施設や児童発達支援の関係施設、医療機関や児童相談所、学校、企業との連携を図ります。

発達障害者支援センターはどんなタイミングで利用するのがよい?

発達障害者支援センターという名称のため、発達障害を持っていると診断がないと利用してはいけないように感じますが、実際はそんなことはありません。

「自分はもしかして発達障害なのかな?」
「子どもが発達障害のような気がする」
「職場の部下が発達障害かもしれない」

こういった不安を抱えていれば、その時点でセンターを利用して問題ありません。すぐに医療機関を受けるのはハードルが高く感じる方も多いと思いますので、まずは発達障害に関する情報提供を受けるつもりで気軽に利用してみましょう。

相談すれば、その後は連携が必要な医療機関、福祉施設などにつないでくれます。

まとめ

発達障害者支援センターは、発達障害を持つ方やそのご家族が安心した暮らしを送れるように総合的な支援を行う地域の拠点として発足したものです。早くから支援を受けることで精神的な負担を軽減することもできます。また、社会人になったタイミングや結婚、育児など、ライフステージの変化によって発達障害に関する困りごとが発生することもあります。気になることがあったらまずは気軽に相談してみましょう。

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15歳男性 ADHD、アスペルガー症候群合併

21歳男性 アスペルガー症候群、不安障害合併

22歳女性 アスペルガー症候群、うつ合併

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